悠哉さんには、本当にドキドキさせられてばかりだよ…。
私は視線を絆創膏が巻かれていく指に移した。
「ところで、今日…何かあったのか?」
思い出したように悠哉さんは口を開く。
「さっき、食事してる時…元気なかっただろ?何でもない…っていう風には見えなかったから。」
平静を装ったつもりだったんだけど、やっぱりダメかぁ…。
心配そうな眼差しを向ける悠哉さんを見つめ返した。
「実は、今日…お母さんから久しぶりに電話があったんです。」
「…うん。」
「来週の土曜日のお昼頃に家に帰って来る…って言ってました…。」
「そっか…。もうそういう時期になるんだよな…。」
「私、悠哉さんと過ごす日々が楽しくて、お父さんたちが帰って来ること…ちょっと忘れかけてました。」
「陽菜…。」
「もうすぐ、この生活が終わるんだ…って思ったら、さ…寂しくて…。」
自然に零れた素直な気持ち。
顔を俯けると、悠哉さんは私を抱き寄せた。


