「ひゃっ、悠哉さん!?」
驚いた私は、咄嗟に手を振りほどこうとしたけれど、ますます強く握る悠哉さん。
手を繋いだまま歩き始めてしまった。
「は、離して下さい…!」
「ほら、市立図書館までの道…案内して?」
「えっ…あの、案内よりも先に手を……」
「いいから早く!どっちに行けばいい?」
道案内を促す悠哉さんに負けて、私は図書館の方に向かう道を指差した。
「こ、こっちの道を暫く真っ直ぐ進んで下さい…。」
「了解!」
悠哉さんは軽快に歩く。
その表情は、眩しいくらいの笑顔で溢れていた。
悠哉さん…
すごく嬉しそう…。
その笑顔を見るだけで、なぜか…胸が苦しくなるほどドキドキしてしまう私がいた…。
全身…火照るほど熱くて、溶けそうだし…
どうしちゃったんだろう、私の心と体。
反応の過剰さが、今日は一段と酷くなってる。
この変化の原因って…
私の頭の中に、悠哉さんにキスされた時のことがパッと鮮やかに再生された。


