「すみませんっ!」
私は、即座に手を引っ込める。
触れられた場所がジンジンと熱を帯びているのを感じた。
「今、新しいスプーン用意するよ。」
私の代わりにスプーンを拾ってくれた悠哉さんは、ニッコリ笑うと食器棚の方へ。
新しいスプーンを私に手渡してくれた。
「ありがとう…ございます。」
「どういたしまして。」
悠哉さんは、優しい笑みを零した。
うぅ…。
心臓のドキドキがおさまらないよ…。
リラックスどころか、かなりアタフタしちゃってるもん…。
このままだと、更なる過剰反応をしかねない…。
そんな危機感を抱いた私は、なるべく悠哉さんを気にしないように、そう心掛けながら、大急ぎで朝食を食べた。


