「い、いただきます…。」
「どうぞ。」
対面で座っている悠哉さんは微笑みながら、こちらを見つめる。
私は、妙に緊張しながらシチューを口へと運んだ。
「あっ、美味しい…。」
食べた途端、自然に零れる言葉。
いつものことだけど、悠哉さんが作ってくれる料理は本当に美味しい。
このシチューも具がとろけるほど柔らかくて絶品だ。
思わず、顔が綻んでしまった。
「やっぱり、陽菜の笑顔は最高だな。」
「えっ?」
「俺、その可愛い表情…すごく好き。」
ドクンッ…
激しく打つ鼓動が体を震わせる。
悠哉さんの言葉に驚いて、スプーンが手からスルリと抜けて床に落ちてしまった。
「陽菜、大丈夫か?スプーン…俺が拾うよ。」
「あ、あの…落としたのは私ですから、私が拾いますっ…。」
慌てて床にしゃがんでスプーンに手を伸ばす。
すると、拾おうとして伸びてきた悠哉さんの手に少し触れてしまった。


