ふたりだけの特別な絆


それから暫く時間が経った後、私は制服を着替えた。


相変わらず、心臓は大きな音で鳴っていて、勢いよく動きっぱなしだ。


こんな調子で悠哉さんと一緒に朝食は食べたくないけれど…


“直ぐにキッチンに来いよ?”って言われたし、待ってるだろうから、顔出さなくちゃ…だよね。


いつまでも行かないと、この部屋に再びやって来そうな気がするし…。


私は部屋を出ると、バタバタと急いで階段を降りた。


フワッと漂う美味しそうなシチューの香りが鼻をくすぐる。


昨日の夜、何も食べてないこともあり、空腹に耐えかねてお腹が鳴ってしまった。


よ、よし…。


お腹も空いてることだし、サッと手早く朝食を終わらせちゃおう。


その後は、図書館にでも行って来ようかな…。


外出すれば、悠哉さんと一緒にいる時間も減らせるもんね…。


うん、そうしよう…。


今日の計画を頭の中で考えながら、私はキッチンのドアの前に立った。


リラックス、リラックス…。


普段と同じように、食事すればいいんだから…。


一向に落ち着く気配のない心臓に強く言い聞かせて、私はゆっくりとドアを開けてキッチンに入った。