ふたりだけの特別な絆


うぅ…
顔も耳たぶも、湯気が出てるんじゃないか…って思うほど熱い…。


ジンジンするよ…。


私は耳たぶをゆっくりと擦った。


こんな姿を、悠哉さんにずっと見られっぱなしなのは恥ずかし過ぎる…。


そう思った私。


布団の中に、頭から丸ごと潜り込んでしまおうか…なんて考えていると…


「きゃっ!?」


不意に悠哉さんの手が後ろから伸びてきて、私のお腹に回された。



「な、何してるんですか!?この手…離して下さい!」


慌てて逃れようとしたけれど、悠哉さんの足の間にスッポリとおさまり、身動きがとれなくなってしまった。


「あの…、悠哉さんっ!!手を離し……」


途中まで言い掛けたところで、悠哉さんは後ろからギュッと少し強く私を抱きしめた。



「俺、陽菜に本気だから。」


「えっ…」


「お前のこと、独占したい…って思ってる。」


真剣な声。


私の心は破裂しそうなほど、ドキッと跳ね上がった。