ふたりだけの特別な絆


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翔琉くんが、あんな風に私のことを見てくれてたなんて…


全然…知らなかった。


私、生まれて初めて男の子から告白されちゃったよ…。




翔琉くんが屋上から出て行った後、あまりにも衝撃が強かったためか、しばらくその場を動けなかった私。


ようやく、少しだけ落ち着いたこともあり、家に帰ろうと学校を出たものの…


さっきの出来事が何度も何度も頭の中をグルグルと回っていた。


昨日の話の続きが、まさか告白だったなんて…本当にビックリした…。


心臓が止まりそうなほどだったよ…。


おぼつかない足取りで家の前までやって来た私は、一度…深呼吸をした。


明日と明後日は…幸いにも土日。


よ、良かった…。


こんな状態で明日も授業日だったら…


翔琉くんと、どんな顔して会えばいいか…分からないもん。


この週末の間に、気持ちをしっかり落ち着かせよう。


そう思いながら、鍵を開けて家の中へと入った。