ふたりだけの特別な絆


「明後日は、3人で帰ることに決定だから、陽菜もよろしくねっ!」


「う、うん…。了解。」


すごい気合いの入りっぷり…。


キラキラと目を輝かせる明衣に圧倒されながら、言葉を返した。


「それじゃあ、またね。」

翔琉くんは爽やかな笑顔で私たちに手を振ると、足早に教室から出て行った。


明後日かぁ…。


公園で話なんかしてたら、時間があっという間に過ぎていきそう。


帰りも少し遅くなっちゃうだろうな…。


もしもそうなったら、悠哉さん…心配するよね、きっと。


あまり、長話するのは避けて、なるべく早く帰った方がいいかもなぁ…。


…………。


あ、あれ?


どうして私…
そんなこと気にしてるんだろう…。


悠哉さん、仕事なんだし…いつもそんなに早く帰って来ないじゃん。


最近の帰宅は、だいたい20時前後。


それなら、私の方が先に家に帰るだろうから、何も気にする必要はないのに…。