ふたりだけの特別な絆


「やけに、近過ぎませんか…?」


「そう?普通じゃん。陽菜から事情を聞かないといけないわけだし、これぐらいの近さが妥当でしょ。」


いやいや…
どう考えても妥当じゃないですってば…。


このソファーって、3人ぐらい座れる、かなりゆったりとした造りなんだよ?


距離にゆとりを持たせて座っても、話をするのに不都合なことは、何も生じないと思うんだけどな…。


「せめて、少し…離れましょうよ…。」


「ダメ。」


即座に返ってきたのは、否定の言葉。


私はモゾモゾと体を動かしながら、リビングの時計を見つめた。


「あの、夕食は…食べないんですか?」


「予定変更。陽菜から事情を聞き終わった後な。」


「でも、悠哉さん…お腹空いてますよね?先にご飯にした方が…」


「それは無理。陽菜にアイツのことを聞くのが最優先。」


夕食に話題を逸らして、解放してもらおうと思ったけど…


ダメか…。


小さなため息を零すと、悠哉さんは顔を思いっきり近付けてきた。




「それじゃあ、開始。」