ふたりだけの特別な絆


「えっと、こちらは…真島(マシマ) 翔琉くんです。小さい頃、この近くに住んでいて…よく一緒に遊んでた男の子なんです。」


「へぇ…。そうなんだ…。」


翔琉くんのことを紹介すると、悠哉さんからは素っ気ない声が返ってきた。


な、なんなの…?
聞かれたから答えたのに、すごく興味なさそうな感じなんですけど…。


変な悠哉さん…。


不満たっぷりの視線を向けていると、隣に居る翔琉くんがトントンと私の肩を軽く叩いた。


「あの人…陽菜ちゃんのお兄さん?」


「ち、違うの!そうじゃなくて…あの……」


翔琉くんに、身振り手振りで否定をしながら、説明をしようとした瞬間…


「きゃっ…!?」


急に後ろから腕を掴まれたかと思うと、強い力でグイッと引っ張られてしまった。