良かったぁ…。
間接キス…
意識し過ぎて、とてもじゃないけど飲めそうになかったんだよね…。
胸を撫で下ろした私は、背もたれに静かに寄りかかった。
「慌てたり、ホッとしてみたり…。コロコロと表情が変わって可愛いよな、陽菜は。」
悠哉さんは、あっという間にココアを飲み終えると、私を柔らかい眼差しで見つめた。
「もっと、俺のこと…意識してくれると嬉しいんだけどな…。」
「い、意識!?」
「そうしたら、陽菜の可愛い表情もたくさん見れるだろ?」
とびきりの笑顔が向けられ、私の鼓動がドクン…と大きな音で鳴り響く。
心臓が破裂してしまうんじゃないかと思うほどだ。
なにこれ…。
すごく意識しちゃってるよ、悠哉さんのこと。
顔全体どころか、耳の端まで焼けそうなぐらい熱くなってしまった私。
カフェを出て、駐車場に戻って来る間も、その熱は一向にひくことがなく…
私は、悠哉さんの顔をまともに見れないまま、素早く車へと乗り込んだ。


