ふたりだけの特別な絆


私の頭の中に、悠哉さんとスーパーへ行った日のことがポンッと浮かんだ。


二人でお出かけなんて、ダメじゃん…!


ダメダメっ!


もしもまた…誰かに目撃でもされたりしたら、かなりマズいもん…。


「どうしたんだよ。急に深刻そうな顔して…。」


悠哉さんは、不思議そうな表情で私を見つめた。


そういえば…悠哉さんに言ってなかったんだっけ。


スーパーで私たちが誰かに目撃されてたこと。


新聞部の部長さんたちに事情聴取された日、バシッと怒ろうとしたけど、悠哉さんは熱出して辛そうだったから言えなくて…。


風邪が治ってから言えばいいや…と思っていたら、そのままスッカリ言うのを忘れちゃってたんだ…私。


よし。今…ちゃんと言っておかないと…。


「あの、実は……」


私は、ゆっくりと口を開いた。