「この前…俺の看病をしてくれただろ?そのお礼に、どこかに美味しいものでも食べに行こうかと思ってさ…。ショッピングでもいいし。」
「お、お礼だなんて…。私…看病って言えるようなこと何もしてないです…。」
私はフルフルと首を横に振った。
殆ど悠哉さんの傍に居ただけだし、そのうちに一緒に寝ちゃったもんね…。
「いや、かなり温かい看病してもらったからさ。そのおかげで治りも早かったと思うし…。」
「で、でも…」
「ダメ…かな?もしかして日曜日、用事があるのか?」
悠哉さんは少し不安そうな表情を浮かべる。
「い、いえいえ。日曜日は何も用事は無いです…。大丈夫です。」
慌てて答えると、悠哉さんの表情は途端に和らぎ、笑顔になった。
「じゃあ、日曜日は二人で出かけること決定だな。」
「えぇっ!?」
私の言葉で即決されちゃった…。
悠哉さんの表情の切り替わりの早さに驚いてしまった。
日曜日は、お出かけ…かぁ。
あっ!


