ふたりだけの特別な絆


「そろそろ夕食にしよっか。俺、急いで準備するから、陽菜はここで待ってて?」


「は、はい…。」


頭を撫でられた私はコクンと頷く。


抱きしめられていた体がゆっくりと悠哉さんから離されると、視線が重なった。


「あ!そうそう…。」


急に何かを思い出したかのような表情を浮かべる悠哉さん。


何事かと思い、私が少し首を傾げると、悠哉さんはフッと微笑んだ。



「あのさ、今度の日曜日…。二人でどこかに出かけないか?」


「えっ…?」


突然出された提案に、私は目を見開いてしまった。