「ごめん…。ちょっと笑い過ぎた…。」
その言葉と共に手首をグイッと引っ張られて、優しく抱きしめられる私の体。
悠哉さんの温もりにスッポリと包み込まれてしまった。
やっぱりおかしいな…私。
怒っていたのに、悠哉さんから謝られて、その上…抱きしめられたら…
イライラよりも、ドキドキする気持ちの方が大きくなってきちゃったよ…。
「つ、次に…もしもお腹が鳴ったりする時があっても、思いっきり笑わないで欲しい…です。」
「ああ、もちろん。今みたいに笑ったりしねぇから。」
呟くように発したお願いだったけど、直ぐに返ってきた穏やかな声。
その言葉を聞いた途端、私の心の中から、イライラした気持ちは完全に消え去ってしまった。
