ふたりだけの特別な絆


「えぇっ…な、なんで!?」


私はパッと目を開いて、思わず声をあげてしまった。


信じられない…。


私、また悠哉さんの前で、お腹が鳴っちゃったよ…。


しかも前回よりも凄い音だった…。


は、恥ずかし過ぎるっ…。


顔からは湯気が出そうなほどだ。


「全く…。“なんで!?”は俺のセリフだって。」


悠哉さんは、近付けていた顔を私から離すと、更に握っていた手もゆっくりと離していく。


チラリ…と表情を伺うと、笑いを必死に堪えているように見えた。