しばらくすると、悠哉さんから聞こえてきたのは静かな寝息。
頬は赤いものの、比較的…穏やかな表情で眠っている悠哉さんに、ホッとしてしまった。
このまま朝まで眠れれば、体調がグンと良くなるよね…きっと。
私は悠哉さんの顔に視線を向けた。
そ、そういえば…
悠哉さんの寝顔を見るのって初めてだ…。
睫毛…長いなぁ…。
目も鼻も口も…全て整ってるから、眠っていてもカッコいい…。
なんか、絵になる…。
こうして眠っている姿を見ていると、あの意地悪で強引な性格が嘘みたいだなぁ…。
あっ…
何で、悠哉さんのこと…じっくり見ちゃってるのよ…。
ハッと気付いた私は、すぐに視線を逸らした。
そ、そうだ…
悠哉さんも眠っちゃったことだし、私は…そろそろ部屋に戻ろうかな…。
ゆっくり立ち上がろうとした時だった。
えっ…?


