ふたりだけの特別な絆


「俺…ホッとしたら、急に眠くなってきちまったんだけど、寝てもいい?」


「は、はい!もちろんです!」


あまり声が大きくならないように、気を付けながら言葉を返した。


具合悪い時は、なかなか寝付けなかったりするけど、悠哉さん…眠くなってきたみたいで良かった…。


眠れれば、体調が少し回復するかもしれないもんね……。


私は、悠哉さんが握ってくれている手に、ふと視線を向けた。


「悠哉さん、私の手…握ったままだと寝にくくないですか?」


「そんなことねぇよ。この方が、ぐっすり眠れそう。」


「そ、そうですか…?」


「ああ。だから、このままでいさせて。」


悠哉さんは私の手を少し引っ張って、布団の中へと引き入れてしまった。


や、やだ…
ドキドキするだけじゃなくて、頬まで熱くなってきちゃった…。


悠哉さんの言動に対して、過剰に反応しすぎだよね、私。