ちょっとだけ表情が和らいだ悠哉さんに、なんだかホッとしてしまう。
「あ、あの…毛布も持ってきちゃいました…。悠哉さんの手…震えてたし、布団だけだと寒いと思ったから…。」
私は毛布をフワッと揺らした。
「こういう時は、我慢とかしないで、何でも言って下さいね…。」
ベッド脇にしゃがんで声を掛けると、悠哉さんはジッと私の目を見つめた。
「それじゃあ、陽菜の言葉に甘えようかな。寒いから、毛布…掛けてもらってもいい?」
ボンヤリとしていて、少し潤んだ瞳が私を映す。
囁くような低い声に、ドクンと鼓動が大きく波打った。
「は、はいっ!了解ですっ!!」
私はアタフタしながら布団の上に毛布を掛けた。
へ、変だな…。
悠哉さんに見つめられたら、心拍数…妙にあがっちゃったよ…。


