ふたりだけの特別な絆


えっと…まずは毛布!


悠哉さん、寒そうにしてたし…毛布があれば、一層温かいよね…。


私は2階の自分の部屋にやって来ると、クローゼットの奥にしまってあった毛布を取り出した。


これ、まだ使ってない新品だから綺麗だし、フワフワで温かい…。


ちょうどいい毛布があって良かった…。


部屋から毛布を持ち出した私は、その足でリビングへ。


救急箱に入っていた冷却シートを手に取った。


おでこ、これで冷やせば気持ちいいよね…。


そう思いながら、毛布と冷却シートを持って悠哉さんのいる部屋に戻る。


ベッドの傍に来ると、熱くなっているおでこに冷却シートをゆっくり貼った。


「冷たくて気持ちいい…。ありがとな、陽菜。」


小さな声で呟いた悠哉さんは、少し笑顔を浮かべてくれた。