ふたりだけの特別な絆


「えっ、秘密の関係…?もしかして、付き合ってるんですか…?」


女の人は、パチパチと瞬きを繰り返す。


驚きの表情で悠哉さんと私を交互に見られてしまい、私は慌てて首を左右に振った。


「い、いいえ!違うんです、誤解ですっ!!私の家庭の事情で、少しの間…悠哉さんが泊まりに来て下さってるだけなんです。付き合ってるわけじゃありません!そうですよね?悠哉さん!!」


同意を求めるべく、悠哉さんに鋭い視線を向けると、ニヤリ…と不敵な笑みを浮かべられてしまった。


「まあ、一応…。」


何よ、その歯切れの悪い返答…。


そんな言い方したら、解ける誤解も解けなくなっちゃうじゃない…。