ふたりだけの特別な絆


しばらく買い物を続けた後、店内を一通り見終わった私たちはレジへ。


会計の時は、お金を出さないといけないこともあって、さすがに繋いでいた手を離してくれた悠哉さんだったけど…


会計が済んで、買ったものを袋に入れた後は、再び手を握られてしまった。


「ま、まだ繋ぐんですか?」


「当たり前だろ?補習中なんだから。」


悠哉さんに、サラッと笑顔で答えられてしまった私は、ますます顔が火照っていくような感覚がした。


早く帰りたい…。


家に帰ったら、補習も終わって解放してくれるはずだよね…。


それまでの辛抱だ…!


そう自分に言い聞かせていた時だった。






「あれっ?もしかして、如月課長じゃないですか…?」