「ん?どうかしたのか?口、ポカンと開いてるけど…。」 「えぇっ!?」 悠哉さんに指摘された私は、慌てて口をキュッと閉じた。 や、やだっ… 全然気付かなかった…。 めちゃくちゃ恥ずかしい…。 「無防備な唇だな。奪いたくなるじゃん。」 「なっ、何言ってるんですか!無意識に開いちゃってただけです!」 すぐに抗議をしたものの… 「それを無防備って言うんだよ。」 悠哉さんに微笑みながら言われてしまい、頬がカァッと熱くなってしまった。 うぅ… 違うもん…。 私、無防備なんかじゃないよ…。