「さてと、買い物…始めよっか。」
「あ、あのっ…悠哉さん!ちょっと待って下さい!」
私の手を引いて店内に入ろうとする悠哉さんをすかさず止めた。
「どうした?」
悠哉さんは不思議そうに首を傾げる。
私はキョロキョロと周りを見回した後、握られている手に視線を落とした。
「手…繋いだまま、店内に入るんですか…?」
散歩の時は、幸いなことに殆ど人に出会わなかったけど…
ここはスーパー。
買い物に来ているお客さんがいっぱいいる。
そんな中で手を繋いだまま、買い物するのは…恥ずかし過ぎるよ…。
ジワジワと熱くなる顔を俯けた時だった。
「陽菜は…手を離してほしいの?」


