嬢王と夜王の偽装恋愛

「お酒失礼しますね」


「・・・・」


「なんで指名してくださったんですか?」


「・・・お前しか空いてなかったから」


しゃーなしってやつか。

それでも、あたしのNO1の
道が近くなるなら
かまわない。

このお客さんも、
きっとあたしの客にしてみせる。


接客で・・・。


「そうなんですね~。ありがとうございます」

「・・・・・」



「これ名刺です。よかったらまた来てくださいね。
きっとお家にいるよりかは、心が楽になると
思いますよ。」


あたしは名刺をさしだした。


「・・・・安い酒ばっかでわりーな」


確かにさっきから安いお酒ばっかり
しか頼まない。