「タク。」


京介はタくを見つめる。


「京介さん、新規OPENおめでとう
ございます」


「あ、さんきゅ」

京介は祝儀をうけとった。


気まずい。



「俺、店戻らないとダメなんで行きます」


「おう、みんなによろしく」

「はい」

タクはあたしのほうを
チラっと見てから
行った。

「タクっ、ありがとう」


あたしはそう叫んだ。


タクは、手をふって
行った。