グレンの頭には、殺された死体と、何故こうなってしまったのかと言う疑問詞でいっぱいだった。



「グレン!」はっ、と我に返って、声のする方を向いた。


「シア…ル?」


「うん。…大丈夫?怪我はない?」


心配そうな顔をしながらシアルは聞いた。



「うん、とりあえずは」そう言って、微笑した。


「とにかく、逃げましょう。さっき、森に繋がる出口があったから、多分出られると思う」


「そうだな。少なくとも、ここにいるよりましだな」