《完》オフィスに鍵をかけて 〜キケンな部下と秘密の恋〜

何事もなかったように
颯爽と歩こうって、必死に
胸を張った。





――宇佐美課長とは、
最初から不倫だった。




20歳で入社したときから
ずっとあたしの上司だった
彼と、23歳の頃に
つき合い出した。




奥さんがいるのは知ってる。


でも、ずっと憧れてて
尊敬してて――ひそかに、
好きだった。




そんな彼とたまたま二人で
ひとつの仕事を手がける
ことがあって、そのとき
二人で飲みに行ったりして
グッと親密になって。



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