もう何年もそこにあって、
しっかりとなじんでる。
――彼の、結婚指輪。
(もう、ホントにダメだ、
こんなの。
本当にあたし達は、ただの
仕事仲間に戻らなきゃ――…!)
「――もう、心配なんて
してくれなくてけっこうです。
あたしは、大丈夫ですから」
声が震えそうになるのを
必死で抑えてそう言うと、
あたしは立ち上がった。
_
しっかりとなじんでる。
――彼の、結婚指輪。
(もう、ホントにダメだ、
こんなの。
本当にあたし達は、ただの
仕事仲間に戻らなきゃ――…!)
「――もう、心配なんて
してくれなくてけっこうです。
あたしは、大丈夫ですから」
声が震えそうになるのを
必死で抑えてそう言うと、
あたしは立ち上がった。
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