「ほっとけないよ。
莉央は、オレの大事な
部下でもあるんだ。
オレ、莉央には本当に
感謝してて――…」
「莉央って呼ばないで!」
我慢できなくて、反射的に
そう叫んでた。
「その呼び方は、
もうダメだよ……!」
課長が下の名前を呼び
捨てにするのは、二人で
会ってるときだけだった。
“課長”としての“宇佐美
潤”は、あたしのこと
『松嶋』としか呼ばないん
だから……。
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莉央は、オレの大事な
部下でもあるんだ。
オレ、莉央には本当に
感謝してて――…」
「莉央って呼ばないで!」
我慢できなくて、反射的に
そう叫んでた。
「その呼び方は、
もうダメだよ……!」
課長が下の名前を呼び
捨てにするのは、二人で
会ってるときだけだった。
“課長”としての“宇佐美
潤”は、あたしのこと
『松嶋』としか呼ばないん
だから……。
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