《完》オフィスに鍵をかけて 〜キケンな部下と秘密の恋〜

オフィスの奥の方に独立
してる宇佐美課長の席まで
歩いて行って、




「課長。

研修スケジュール、できました」




そう言って作った資料を
差し出すと、課長は明るい
顔でパッとあたしを見上げた。




「お、できたか。お疲れさん。

急に言いけて悪かったなー。
すっかり残業になっちまったな」




「――いえ、別に……」




たしかに急ではあった
けど、1時間程度の残業、
そんなに珍しいことでもない。



_