《完》オフィスに鍵をかけて 〜キケンな部下と秘密の恋〜

名前呼ばれたくらいで、
何をそんなに動揺してんの??




「……いいわよ、別に」




あたしはけっこうな間を
置いて、やっと普通の声の
トーンで返事した。




部の風習からすれば、ダメ
って言う理由なんてないし
こう答えるしかない。




それを聞いた柳瀬クンは、
ホッとしたようにフワッと
笑って、




「ありがとうございます、

莉央さん」



って言った。




_