《完》オフィスに鍵をかけて 〜キケンな部下と秘密の恋〜

またどっと疲れた気が
して、歩きながらなんか
どんどん背中が丸まって
るんじゃないかって思っちゃう。




その背中に、柳瀬クンが
背後からまたこりずに
呼びかけてきた。




「あ、そーいえば……」




(今度はナニッ?)




内心軽く構えながら
黙って振り返ると、




「ここって、みんな名前で
呼び合ってんですね。

オレみたいに“センパイ”
とか、誰も言ってない感じ?」



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