《完》オフィスに鍵をかけて 〜キケンな部下と秘密の恋〜

「“ありがとう”?

何にだよ?」




「いろんなことにだよ。

瑞樹が私にしてくれた
ことや教えてくれたこと、全部。

私、本当に感謝してるから――」




美冬はそう言うと目元を
グイッと手でぬぐい、
笑顔で瑞樹を見上げた。




(いつのまにか美冬も、
強くなってるんだな――)




昔はもっと泣いている
ことが多い彼女だった。




でも今の美冬なら、きっと
自分がいなくても大丈夫だ。




きっと彼女は――ただ、
昔の自分にケリをつけた
かったんだろう。



_