《完》オフィスに鍵をかけて 〜キケンな部下と秘密の恋〜

美冬から瞳をそらさずに、
瑞樹は静かにそう告げた。




美冬のまぶたが小さく震え
……悲しみが、ゆっくりと
顔に現れてくる。




「ゴメンな。

気持ちは嬉しいけど……」




「そっか――。

もしかしてもう彼女とか
いた?」




気丈にそう言う美冬だった
が、内心では必死に涙を
こらえてるのが瑞樹には
わかった。




泣いてほしくはない。




けれどきちんと答える
ことが誠意だと思うから、
瑞樹は迷わずに答える。



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