《完》オフィスに鍵をかけて 〜キケンな部下と秘密の恋〜

あたしの左耳に唇を
寄せて、吐息混じりに
そんなことを囁いてくる。




あたしはドキンと心臓が
飛び出しそうになりながら、




「そ、そうだよ……」




「ふぅん。――泣くくらい?」




「……な、泣くくらいだよ……」





イジワル。





後輩の前で泣くなんて
センパイとしては形無し
なんだから、そんなに
いじめないでよ……。




心の中ではそう思ってた
けど、それを口に出す
ことはできない。



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