《完》オフィスに鍵をかけて 〜キケンな部下と秘密の恋〜

「な……?

ひど、そんな言い方……!」




ホントに悲しくて泣いてたのに。




抗議の目線を向けたら、
彼は涙でうるんだままの
あたしの目元を、そっと
その細い指先でぬぐって、




「――冗談だよ、ゴメン。


まさか泣くだなんて思って
なかったから、オレだって
すっげー動揺したの。

だから許してよ。――ね?」




はにかんだ笑みを浮かべ、
優しさのあふれる穏やかな
声で、そう囁いた。



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