そのほろ酔いで上機嫌な
声が、今はもう腹立たしい
くらいにシラケて聞こえた。




「……悪い。

オレ、やっぱもう今日は帰るわ」




瑞樹は無表情にそれだけを
告げると、驚く仲間に
かまいもせずに、足早に
その場を立ち去った――…。





     ☆☆☆☆☆



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