《完》オフィスに鍵をかけて 〜キケンな部下と秘密の恋〜

コートを脱いだ課長は
二人分のグラスワインを
オーダーし、店員が去ると、




「悪い。待たせたな」




「……いえ、大丈夫です……」




先に入ってあたしが待つの
なんて、いつものこと。



今さら謝ったりなんか
しなくていいのに。





――しばらくすると
ワインが運ばれてきて、
あたし達は再び二人きりになる。




それでもすぐには言葉を
出せないでいたら、課長が
ためらいがちにあたしの
名前を呼んだ。



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