《完》オフィスに鍵をかけて 〜キケンな部下と秘密の恋〜

(――本気じゃ、
なかったんだ――…)




ホッとしたような、
気が抜けたような。




複雑な内心を隠すために、
あたしは必要以上に大声で
彼に食ってかかった。




「な、なにが“元気”よ!

こんなの元気とは言わない
でしょっ!?」




すると瑞樹クンは悪びれた
感じもなくまた笑って、




「そう?

大丈夫大丈夫、いっぱい
メシ食って腹の底から
声出してたら、そのうち
元気になるって。

うちのばーちゃん、
いっつもそう言ってたから」



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