私が教室に入って、席につき、ため息をついていると…。

(ガラガラガラ)

戸が開いて教頭先生が入ってきた。
教頭先生の後ろにもう一人。

「今日は新しい先生がきています。」

教室内はざわついていた。

「はじめまして。今日からこのクラスの担任になりました。蒼井冬夜です。よろしく。」

ちょっとパッとしなくて、ダサい先生だった。
初めはそう思ってた。あの秘密を知るまでは…。


昼休み、仲間と集まり、たわいのない話をしていた。

「ねぇねぇ、この人知ってる?今いろんな雑誌にでてるんだけど。」

と、レナが雑誌を見せてきた。

レナは私の親友。

私は雑誌をみた。

(まさかとは思うけど、朝校門前で会った人。)

私は、レナに聞いてみた。

「ねぇ。この人そんなに有名なの?」

「未来、知らないの?!」

と、レナはびっくりした顔で言った。