たとえば

焦げた卵焼きのお弁当を残さず食べて

指の絆創膏を貼り替えてくれるのはあなたで



突然の雨に傘を持って迎えに行っても

相合傘にはしゃぐ私の隣で あなたの右肩はいつもずぶ濡れ



たとえば

一方的に喚き散らしてベッドに入った私を

翌朝 甘いコーヒーを淹れて起こしてくれるのはあなたで



そんな優しさに気がつけず

いつもあなたを困らせているのは