春には 柔らかな陽だまりとなって あなたの凍てついた背中を暖める 夏には 涼やかな木蔭となって あなたのその胸の傷みを鎮めるの 秋には 風に舞上がる枯葉となって あなたの涙をそっと隠し 冬には 降注ぐ木漏れ日となって あなたの行く道を 小さくも穏やかに 照らすの