手に入れたものは多くても

きっと

手放したもののほうが 大きい



色んなことを諦めて

流した涙さえ踏台にして

辛ければ辛いほど 必死に生きるあなた



私が眠りに就いたあと

そっと腕枕を外して

部屋を出ていく後姿

 

暗闇のベランダで

独り 月を見上げては

声を殺して泣いていること 本当は知ってるよ