「友達になって」


あたしは別れたくなかった。
でも誠也が決めたことだから、仕方ない。

「なんで別れた奴とメールするん?」
「まぁ、いろいろ☆」
「変な奴」
「誠也は好きな子できた~?」
どうなんだろう。
いるのかな?

「いる」

あたしは息がつまったような感じがした。
涙が溢れてくる。
とまらなくて…

「誰?」
「秘密」
「教えて?」

あたしの知らない人?
それとも、千夏だったりする?
あたしは今でも誠也が好きなのに。



誠也、あなたの想いはあたしの胸に刺さって優しく溶けていった。