ピピピピピ・
「お嬢様、朝です。起きてください。」
「は、はぃ。」
朝だ。眠ぃ。でも、起きなくちゃ・・・。意識がなくなる。
トントン。
「お嬢様、6時30分ですよ。起きてください。」
私は、その言葉を聞いて、とび上がる。
「なんで、起こしてくれなかったんですか?」
「私は、何度もおこしましたよ。でも起きなかったんで
おば様に、聞くとそのままにしといて・・・っと言われた
ものですから・・・。」
今日は、最悪だ。学校だというのに。
今まで、私は外国の学校に通っていた。
それまでのことが一転したかのように、
おば様が急に将来のことを考えて、
日本の学校
に行くことになってしまったんです。友達にも、ちゃんと説明
したら分かってくれた。なんだか、急すぎて悲しくなる暇もなかった。