「―…えー、ここがχであることから……」


頭のてっべんに


髪がない年老いた先生が

一緒懸命に授業をしている。


――誰かこの授業真面目に受けてる奴いんのかよ。

そう思いながら


俺はただ


雲の流れを見ていた。