「あ…ありがとう…ございました。」


「うん。じゃっ。」


「あのっ!」


「なんだよ!!」


「名前…と、学年…。教えてくれますか…?」


「はぁ?」


「あ…すみません。やっぱいいです…。」


彼女はずっとうつむき

握っていた小さな手は

少し震えていた。