美羽にはもう隠すことは無くなった。
「……うん。聞く。ひろの望みも聞く。だから、もう終わりにしよう」
静かな空間にこだまするのは美羽とひろと翔太の声だけ。
「今すぐに俺の相手をしてよ」
すこしだけ振り返った。
そこには不安そうな紫苑たち。
「―…、わかったよ。今すぐに始めよう」
ひろ相手にパーカーはただの邪魔ものにしかならない。
それを脱ぎ捨て、美羽は深呼吸をした。
なつかしい少し前の感覚。
目をあければ、そこにいるのはただの美羽ではない。
総長をやっていたころの美羽。
あの有名な羽姫だった。
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