「やっぱり知らないんだね。かわいそうな人たちだ」 玲奈と呼ばれた女も笑っている。 いったいなんのことなのだろうか。 紫苑には検討もつかない。 「じゃあ、教えてあげるよ。美羽の秘密を」 美羽 敵だと思っている相手から美羽の名前を聞いたことにすこし動揺してしまった。 幹部たちはうまく誤魔化したが、したっぱがあきらかに動揺の声をもらしてしまった。 内心、毒づきながらも、睨む。